「MTBフロントフォーク塗装テスト」
こんにちは。暑くなりましたが、みなさん体調は大丈夫でしょうか?
製造部H・M(仮名)です。
ご存じの方もいるかと思いますが、アルミ表面はけっこう酸化しやすく、クリヤ塗装が紫外線により劣化した後は、カビ状の腐食構造が成長し、粉を吹いてしまいます。
(ごめんなさい処理前の写真撮影忘れました。)
養生後がこちら、
粉体塗装は、微小な粉末を静電気によりワークにくっつけ、その後、加熱により塗料を溶融させ塗膜を形成する塗装方法です。
利点としては、下記のような特徴があります。
①
密着力が高く、はがれにくい。
②
塗膜強度が高く、ぶつけ、こすれによる剥がれに強い。
③
有機溶剤を使用せず、揮発による微細小孔が存在せず、機械的な防錆性能は高い。
欠点としては、
①
加熱炉に入る大きさまでしか処理できない。
②
加温回数が発色に影響する為、マスキング等による重ね塗りは難しい。(黄ばみが発生する為)
③
有機溶剤による塗料に比べ、選べる色や光沢の種類が少ない。
といった点があります。
自転車の部品など、機械的に使用される部品には、比較的適合する処理です。
こちらは塗装中。これから加熱炉に移し、規定温度まで昇温させ,冷却により塗膜が考課したら完成です。
ということで、仕上がりがこちら。
アップにすれば分かりますが、これも粉体塗装の特徴として、細かいところまで均一に塗料が回っています。
見ての通り、凸凹があっても膜厚にムラがありません。
さっそく、スタンバイ済みの放置バイク(少々磨き、一部部品交換済)にインストールします。
完成です。
綺麗に出来ました。とても十年放置した錆びだらけの車両だったとは思えません。
今回の塗装はテストであり、一般からの受注の可能性をさぐる試みで、まだ現在は一般からの依頼を受けてはおりません。
ロットがまとまれば安く上げることも可能です。
もし興味がある方があれば、ご一報ください。 TEL:0897-37-1111